今日(2月23日)、入管法改悪反対全国一斉アクションがありました。
1.入管法改悪反対
2.仮放免者に在留資格を
この2点を求め、
また、2021年3月6日、名古屋入管へ収容中に亡くなったスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさんの三回忌として、
入管の民族差別・人権侵害と闘う市民連合が呼びかけて
開催されたアクションです。
2.23入管法改悪反対全国一斉アクションの呼びかけ[PDF]
全国9か所(札幌、仙台、東京、高崎、名古屋、京都、大阪、広島、高知)で、各地で活動する団体がそれぞれ主催するかたちで開催されました。
私は大阪での集会・デモに参加してきました(以下、報道が出ています)。
入管法改正案巡り支援団体が反対デモ「偏見に基づいた前提認識で法案をつくっている」 | MBSニュース 2023/02/23 17:23
「排除でなく受け入れを」入管法改正案に抗議、大阪で150人デモ | 毎日新聞 2023/2/23 18:56(最終更新 2/23 18:56)
デモ前の集会で、スピーチさせてもらったので、そこでお話しした内容を文字に起こしたものを、このブログ記事の下にのせておきます。
市民連合の仲間といっしょに作ったパンフレット『なぜ入管で人が死ぬのか ~入管がつくり出す「送還忌避者」問題の解決に向けて~』の紙版ができたので、その宣伝・紹介を今回のアクションのテーマとからめてさせていただきました。
パンフレットは、紙に印刷した冊子として500円で販売しているのですが、以下のリンク先からPDFのデータで無料でダウンロードできますので、興味のあるかたはぜひ読んでみてください。
なぜ入管で人が死ぬのか | 入管闘争市民連合
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こんにちは。永井と申します。
今日は主催団体の「入管の民族差別・人権侵害と闘う市民連合」の仲間たちといっしょに今日ここで主催させていただいてるんですけども、市民連合のほうでパンフレットを作りました。それの宣伝をさせていただきたいと思います。
『なぜ入管で人が死ぬのか?』というパンフレットを私たちのほうで作ったんですけども、今日のデモのテーマは、ひとつは「入管法改悪反対」ということですね。で、2つめに「仮放免者に在留資格を」という、その2つのテーマでデモを主催させていただいています。
今回のこのパンフレットでは、入管法の改悪を政府がなぜねらっているのか、その目的は何なのかということを書いています。
それともう1つは入管法改悪ふくめて、入管に対して私たちがどういうふうに闘っていったらいいのか、なにをめざして闘っていったらいいのかということを、20ページぐらいで書いています。
1部500円で紙版を販売していますので、よろしくお願いします。ということとあと、これ紙版販売してるんですけど、インターネットでに「入管闘争市民連合」で検索すると、ホームページにいきます。ホームページからデータ、PDFでダウンロードできますんで、パソコンとかで読まれるというかたはそっちからダウンロードして、それは無料でできますんで、ぜひ読んでみてください。
入管法改悪、政府がねらってるのはなぜかというと、この問題、当事者は現状で3000人ぐらいなんです。「送還忌避者」という言葉で入管は呼んでます、その3000人を。
「送還忌避者」というのは、入管は退去させたい、送還したいんだけど、それをこばんでいる人という意味です。
なんでこばんでいるかっていうと、入管は入管で退去してもらうことをこっちで決めたんだっていうことを言うんだけど、もちろん外国人の住民にもそれぞれ事情があるんです。国に帰ったら危険のある人、難民。それから家族が日本にいるという人。それから日本に長く滞在している人。それから、いま〇〇さんからお話ありましたけど、未成年者がだいたい300人です。全体で3000人のうち300人くらいが未成年者。そのうちほとんどが日本で生まれ育った人たちです。
そういう人たちを、あくまでも送還するんだと、どんなことしても送還するんだということで、入管がすごい強硬な方針をとくに2015年くらいからとってきた。まあ、その話はパンフレットに書いているんですけど、それでも減っていないんです、その3000人。で、長期収容で痛めつける。で、いろんな人を殺しました、入管はその過程で。ウィシュマさんもそのひとりです、犠牲になったひとりです。長期収容で痛めつけて殺す、それでも帰れない。あるいは無理やり送還で帰すということも入管はやりますけどね、それでも「送還忌避者」という人が減らないんで、じゃあ法律変えようと、もっと強制送還やりやすくしようということで法律変えよう、ということをねらっているのが、現在の入管法改悪の動きなんですね。
で、それに反対していくことの目的というのは、難民を強制送還するなということももちろんあるんですけど、だいたい3000人ぐらいいる人たちをあくまでも送還するんだという、われわれそれを「送還一本やり方針」と呼んでますけど、それを転換させる。で、在留資格を認めて日本で安心して生活できるように入管政策を転換させる、と。そのための闘いの一環として今回の全国一斉の行動は組まれております。
入管は、どういう役所かひとことで言うと、「在留資格」というのを審査する役所なんですね。「在留資格」というのは日本人は問われないですよね。「おまえ、なんの資格があってここに住んでいるんだ?」「ここで暮らしてるのはなんの資格なんだ?」ということを日本人は問われない。しかし、外国人は「適法」ってかれら(入管)は言うんだけど、「適法に」滞在してる人も含めて、入管は「在留資格」というのを問うんです。「資格がないやつは出ていけ」ってやるんです。
でも、入管に勝手に決めさせていいんですか、と。私たち地域に住んでいる人間として、たとえば日本で生まれ育った子どもを在留資格みとめないってなんで入管が勝手に決めるんだ、と。それは入管が勝手に決めることではなくて、われわれ市民が声あげていかなければならない、「資格あるだろう」と。その子が資格を問われること自体がおかしいんだけど、「資格あるでしょ、ここで生きていくことに」「ともにここで生きていくんだ」という声をあげていく。
それで3000人の人たち、帰れないという事情のある人たち、入管がいくら長期収容やなんかやっても帰れないと言ってきた人たちを、なんとか安心して日本で安心して生活できるように、そういうふうに入管政策を転換させていく。そのための一環として今回のデモもいっしょにやれたらと思います。よろしくお願いします。
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