2021年11月9日

ねむりにつくのが憂うつで


【ふりがなを つける】(powered by ひらがなめがね)



 ここ数日、口のなかの知覚過敏の症状が悪化している。とても痛い。


 起きて活動しているあいだは、体全体でさまざまなな刺激をうけとっているせいか、口内の痛みはさほど自覚しない。痛みというのは、まぎれるものなのだな。


 ところが、横になってうとうとしはじめると、痛みが起きだしてくる。視覚や聴覚、全身の肌の感覚が刺激をうけとる活動をやすみはじめると、まぎれていた痛みがやかましく自己の存在を主張しだす。暗闇の静寂のなか、痛みだけがくっきりと輪郭をもって自己主張してくる。


 この何日間かそういうのをくりかえしているので、ふとんに入るのが憂うつだ。ねむいのだけど、ねようとすると痛みにねむりがさまたげられる。ねむいのになかなかねむれず、ねむれるまで痛みにたえなければならないはめになる。


 というわけで、こうして不本意ながら夜ふかししているのです。


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